インストール

動作環境

DODDLE-OWLを実行するためには,以下の環境が必要です.

  • JRE (Java Runtime Environment) 8以降
  • OS: Javaが動作可能なOS
  • CPU: Pentium4 2GHz程度
  • メモリ: 1GB以上
  • ハードディスクの空き容量: 1GB以上
  • ディスプレイ: 解像度1024×768 以上のカラーディスプレイ

DODDLE-OWLの開発および動作確認は以下の環境で行っています.

  • JDK 8
  • OS: macOS Sierra
  • CPU: Intel Core i7 4GHz
  • メモリ: 32GB
  • ディスプレイ: 解像度1920×1200 のカラーディスプレイ

利用しているライブラリ

DODDLE-OWLは以下のライブラリを利用しています.以下のライブラリについては,DODDLE-OWLに含まれているため別途ダウンロードする必要はありません.

利用しているソフトウェア

DODDLE-OWLは,以下のソフトウェアを利用しています.以下の注意点に記述されていることを行いたい場合には,別途以下のソフトウェアのインストールが必要です.

警告

  • Beta6からは,ChaSen, MeCab, CaboChaは,UTF-8のみに対応しています.
    • ChaSenでUTF-8を利用する方法は,ChaSen’s Wiki FAQを参照してください.
    • MeCabおよびCaboChaは,2008年11月現在の最新版は,UTF-8に対応しています.(Windows版ではインストール時に辞書の文字コードとして「UTF-8」を選択します.Unix,Macでは,configureのオプションとして「–with-charset=utf8」を指定します.)
  • 日本語文書から複合語を抽出したい場合には,PerlとChaSen(またはMeCab)とCaboChaが必要です.
  • 英語文書から複合語を抽出したい場合には,Perlが必要です.
  • EDR電子化辞書から領域オントロジーを構築したい場合には,EDR電子化辞書の概念体系辞書(必須),日本語単語辞書(必須),英語単語辞書(オプション),概念記述辞書(オプション)が必要です.

インストール方法

ダウンロードページ からDODDLE-xxx.zipファイルを解凍し,適当なフォルダ(以下,インストールフォルダ)にコピーすればインストール完了です.

アンインストール方法

インストールフォルダを削除すればアンインストール完了です.

実行方法

DODDLE-OWL.exeまたはDODDLE-OWL.appファイルを実行する.

設定

各種設定は,オプションダイアログからGUIで行います.

オプションダイアログ: 基本タブ

  • 言語
    • enまたはjaを指定することで,英語または日本語メニューを表示することができます.
  • 基本接頭辞
    • ユーザが定義した概念の接頭辞を設定します.
  • 基本URI
    • オントロジー保存時のベースURIを設定します.

オプションダイアログ: フォルダタブ

  • プロジェクトフォルダ
    • 初期パス: C:/DODDLE-OWL/DODDLEProject
    • プロジェクトファイルを保存するフォルダを設定します.プロジェクトを保存・復元する際に このフォルダが基点となります.
  • ストップワードリスト
    • 初期パス: C:/DODDLE-OWL/stop_word_list.txt
    • 用語抽出時に無視する単語リストが保存されたファイルを設定します.
  • EDR辞書フォルダ
    • 初期パス: C:/DODDLE-OWL/EDR_DIC
    • EDR一般辞書のテキストデータをDODDLE用に変換したファイルを置いたフォルダを設定します.
  • EDRT辞書フォルダ
    • 初期パス: C:/DODDLE-OWL/EDRT_DIC
    • EDR専門辞書のテキストデータをDODDLE用に変換したファイルを置いたフォルダを設定します.
  • 日本語形態素解析器
    • 初期パス: C:/Program Files/ChaSen/chasen.exe
    • 複合語抽出モジュール言選を利用する場合に必要です.(chasen21は不可)
  • 日本語係り受け解析器
    • 初期パス: C:/Program Files/CaboCha/bin/cabocha.exe
    • 複合語抽出する場合に必要です.
  • perl.exe
    • 初期パス: C:/Perl/bin/perl.exe
    • 言選(TermExtract)を利用する場合に必要です.
  • 上位概念リスト
    • 初期パス: C:/DODDLE-OWL/upperConceptList.txt
    • 上位概念のリストを設定します.ある単語がEDR上の指定した概念の下位にあるかどうかを提示するために利用します.

EDR電子化辞書の利用方法

DODDLE-OWLでEDR電子化辞書を汎用オントロジーとして参照するためには,EDR電子化辞書のテキストデータをDODDLE-OWLで参照する形式に変換する必要があります. 以下では,その変換手順について説明します.

CPU: Intel Core i7 4GHz,メモリ: 32GBのiMacを用いてEDR一般辞書とEDR専門辞書をDODDLE-OWLで参照する形式に変換するためにかかる時間は以下の通りです.

  • EDR一般辞書: 約3分
  • EDR専門辞書: 約40秒

必要条件

  • 1GB以上のメモリ(推奨 2GB) (JVMオプション -Xmx1024mが指定可能な程度)
  • EDR一般辞書またはEDR専門辞書のテキストデータ

EDR一般辞書

  1. CPC.DIC, CPH.DIC, CPT.DIC, EWD.DIC, JWD.DICを任意のフォルダにコピーする.(例:C:/EDR_Text).
  2. DODDLE-OWLのツールメニューの「DODDLE Dic Converter」サブメニューを選択すると 図 1 のダイアログが表示される.
  3. 「Dictionary Type」として「EDR」を,「Convertion Type」として「Text」を選択する.
  4. 「Browse」ボタンを押して,Input Dictionary PathにEDR一般辞書のテキストデータが保存されたフォルダを設定する.Output Dictionary Pathに,DODDLE-OWLが参照する変換後のEDR一般辞書データを保存するフォルダを設定する.
  5. 「Convert」ボタンを押すと,concept.data, relation.data, tree.data, word.data, concept.index, relation.index, tree.index, word.indexファイルがオプションダイアログで設定したEDR辞書フォルダに保存される.
  6. DODDLE-OWLのオプションダイアログのフォルダタブでEDR辞書フォルダのパスを設定する.

EDR専門辞書

  1. TCPC.DIC, TCPH.DIC, TEWD.DIC, TJWD.DICを任意のフォルダにコピーする.(例: C:/EDRT_Text/).
  2. DODDLE-OWLのツールメニューの「DODDLE Dic Converter」サブメニューを選択すると 図 1 のダイアログが表示される.
  3. 「Dictionary Type」として「EDRT」を,「Convertion Type」として「Text」を選択する.
  4. 「Browse」ボタンを押して,Input Dictionary PathにEDR専門辞書のテキストデータが保存されたフォルダを設定する.Output Dictionary PathにDODDLE-OWLが参照する変換後のEDR専門辞書のデータを保存するフォルダを設定する.
  5. 「Convert」ボタンを押すと,concept.data, tree.data, word.data, concept.index, tree.index, word.indexファイルがオプションダイアログで設定したEDRT辞書フォルダに保存される.
  6. DODDLE-OWLのオプションダイアログのフォルダタブでEDRT辞書フォルダのパスを設定する.
DODDLE_Dic_Converter

図 1 DODDLE_Dic_Converter